五代友厚 ロンドンの視察先(1)
Godai Tomoatsu, Inspection of London (1) 

五代友厚らが訪ねたであろうタイムズ新聞社
タイムズ新聞社 1870年 The Times Office, 1870

五代友厚がロンドンで訪れた視察先ははっきりしない。しかし、当時日本から渡英した使節や留学生らがたいてい見て回ったであろう場所が、ある新聞記事から推測できる。

外国奉行柴田日向守(しばたひゅうがのかみ)率いる文久遣欧使節が、五代らの渡欧時期とちょうど重なるようにしてフランスおよびイギリスを訪れているが、彼らのロンドンでの訪問先は、The London and China Express, 10 January 1866 の記事によると次のように伝えられる。

1865年12月18日(慶応元年11月1日)
Woolwich Dockyard(ウーリッジ造船所), the Army and Navy Club(陸海軍クラブ)

1865年12月19日(慶応元年11月2日)
The Times Office(タイムズ新聞社), the Bank of England(イングランド銀行), the Mint(造幣局)

1865年12月20日(慶応元年11月3日)
Blakely Ordnance Works(ブレイクリー兵器工場), the Royal Exchange(王立取引所), the Tower(ロンドン塔), the London Docks(ロンドン・ドック)

1865年12月21日(慶応元年11月4日)
Chelsea Hospital(チェルシー王立病院), the Naval and Military Asylum(海陸軍孤児院), the Metropolitan Railway(メトロポリタン鉄道)

1865年12月29日(慶応元年11月12日)
Westminster Abbey(ウェストミンスター寺院), the Houses of Parliament(国会議事堂)

1865年12月30日(慶応元年11月13日)
Millbank Penitentiary(ミルバンク刑務所), Williamson’s sword factory(ウィリアムソンズ刀剣工場)

1865年1月2日(慶応元年11月16日)
Mr. Herbert Watkins, photographer, of Regent street(ハーバート・ワトキンス写真館、リージェント・ストリート), South Kensington Museum(サウス・ケンジントン博物館), the Horticultural Society’s grounds(王立園芸協会), London Fencing Club(ロンドン・フェンシング・クラブ)

Little is known about the places of which Godai Tomoatsu made an inspection in London, but there is a newspaper article that suggests what most Japanese envoys and students in the same period looked at in London.

<参考文献>
宮永孝「イギリスにおける柴田日向守」『法政大学社会労働研究』1999-3

  Like